価格に頼ることなく、競争に勝つ方法

昔と違って今の時代、商品とサービスは世の中に溢れています。

スマホが欲しいと思ったら、iPhoneから格安スマホまで、選びたい放題です。

お腹が空いてランチを食べたいと思ったら、和洋中、私たちには無数の選択肢が与えられています。

消費者としては、こんなに素晴らしい時代はないですよね?

では、これを商品・サービスの提供者の立場から見たらどうでしょうか?

メチャクチャ大変だと思いませんか?

今の時代は目が肥えた消費者、それに、たくさんの競合他社がいて、その中から選ばれるために知恵と行動力がかつてないほど、求められる時代です。

単に値引きや特典追加など、小手先の手法だけに頼っていたら、あっという間に企業倒産、合併、買収されてしまうでしょう。

では、価格に頼ることなく、ライバルとの競争に勝ち、消費者から選ばれ続けるためには、何が必要なのでしょうか?

マーケティングは企業の顧客製造部門

マーケティングの大家であるフィリップ・コトラー氏は「コトラーのマーケティング・コンセプト 著者:フィリップ・コトラー」の中で、こんなことを言っています。

価格に頼ることなく競争するには、どうすればよいのか。その答えを教えてくれるのがマーケティングだ。過剰生産能力が問題となる今日、マーケティングの重要性はかつてないほど高まっている。マーケティングは企業の顧客製造部門なのである。

だが真実は逆なのだ。製造部門がマーケティングを支援するのである。製造部門はいつでもアウトソーシングできる。企業に繁栄をもたらすのは、その企業のマーケティング・アイデアと提供物なのだ。製造、購買、研究開発(R&D)、財務と言ったさまざまな機能は、顧客市場における企業活動を支えるために存在するのである。

あなたは、1日の中でマーケティングにどれだけの時間を費やしているか?

フィリップ・コトラー氏が言うように、マーケティングは企業の顧客製造部門であり、どんな企業でも顧客の存在がなければ、競争の激しい市場の中で生き残り、勝ち残り、サバイバルすることはできません。

にも関わらず、多くの経営者・個人事業主は忙しく仕事をしている割には、マーケティングに1日1時間も使っていません。

むしろ、顧客製造部門のサポートである総務、経理、雑多なメールや電話対応などに時間を奪われてしまっています。

1日の一番最初は、マーケティング活動をすることに時間を確保しよう

私たちの脳が一番働くのは午前中の時間です。

午後から夕方、夜になるにつれて、私たちの脳は段々疲れを増していきます。

企業の存続にとって、もっとも重要な仕事である顧客製造部門の仕事。つまり、マーケティングは毎日、必ず午前中に行うようにしましょう。

携帯電話に電話がかかってきても、マーケティングの仕事の時間よりも優先してはいけません。

なぜなら、マーケティングの仕事を疎かにするということは、顧客を生み出す活動を疎かにすることと同じ意味だからです。

どんな事業でも、それは顧客に支えられている以上、1日の中で顧客のために使う時間を全く確保しないというのは、近い将来の廃業や倒産のリスクに対して、全くの無防備でいることと同じです。

まとめ

他人があなたに要求する仕事に忙殺されてはいけません。

あなたが守るべきものは、自分のビジネスの成長であり、そのビジネスの成長はマーケティングをすることなく、勝手に成し遂げられるようなことはありえないからです。

マーケティングの仕事をすることを毎日の習慣にしていきましょう。