コンテンツマーケティングを成功させるためには価値あるコンテンツ、つまり、あなたの見込み客にとって魅力的な記事を書き続けることが不可欠ですよね?
でも、一体、何を手掛かりにして、そんな魅力的な記事を書き続けることができるのでしょうか?
無理なく、挫折をせずに、そこそこの品質の記事を書き続けるためには、どうすればいいのでしょうか?
自分で記事を書くにしても、人に任せるにしても、拠り所となるような「記事を書くための流れや方法」が分からなければ、継続的に記事を書き続けることは難しくなります。
安心してください。
カーナビのGPS機能のように、これから紹介する「12のステップ」に従って記事を書いていけば、ひらめきや才能がなくても十分に、あなたの見込み客や顧客の心を動かし、あなたの商品・サービスの販売につながるような記事を無理なく、継続的に書くことができるようになるでしょう。
でも、この12ステップを紹介する前に、まずは「コンテンツマーケティングとは何か?」「なぜ、コンテンツマーケティングが必要なのか?」について明確にしておきたいと思いますので、ひとまず、お付き合いをいただけたらと思います。
目次
- 1 コンテンツマーケティングとは何か?
- 2 人は買うことは好きだが、売り込まれることが嫌い!?
- 3 インターネット上に、見込み客の悩みや願望を解決に導くためのコンテンツを配置する
- 4 人を動かすものは言葉
- 5 ステップ1:コンテンツ(記事)で達成したい目標を明確にする
- 6 ステップ2:アイディアをメッセージにする
- 7 ステップ3:メッセージを裏付けるデータや事例を探す
- 8 ステップ4:文章を整理・構成する
- 9 ステップ5:「たったひとり」に向けて書く
- 10 ステップ6:「見苦しい第1稿」を書く
- 11 ステップ7:時間を置く
- 12 ステップ8:書き直す
- 13 ステップ9:効果的な見出し(キャッチコピー)を書く
- 14 ステップ10:誰かに文章をレビューしてもらう
- 15 ステップ11:最後にもう一度、全体の文章の読みやすさを確認する
- 16 ステップ12.発表・公開する
- 17 まとめ
コンテンツマーケティングとは何か?
コンテンツマーケティングとは、いきなり商品・サービスを売り込むのではなく、あなたの商品・サービスを高く評価するように、あなたの見込み客や顧客を助けて、需要を生み出す継続的な活動のことです。
例えば、あなたが、短期集中型のエクササイズを取り入れたダイエット教室を行っているとします。
かわいい水着を着て、海に遊びに行くために、夏までに5kgは痩せたいと悩む見込み客は、いきなりあなたのダイエット教室にやってきて、あなたのサービスを申し込むのではありません。
悩みを抱える見込み客は、事前にパソコンやスマホでGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って、
- 太ってしまった原因は何なんだろう?
- 以前、ダイエットに失敗して悲しい思いをした経験があるから、今度こそは失敗したくないな、、、
- あまり苦しすぎるのは嫌だな、、、
- 今、流行っているダイエットは何だろう?
- 自分にピッタリのダイエットは何だろう?
- お金はあまりかけたくないけど、中途半端にやって失敗したくないから、ある程度はお金を払う必要はあるかな?
- 自分と同じような悩みを持つ人がうまくいった事例はある?
など、様々なことをGoogleや Yahoo!などの検索エンジンで調べて、その過程で、あなたの提供するコンテンツ(この例の場合は、夏までに「5kg痩せる方法」)に出会うのです。
そうした検索行動をする見込み客の立場で考えてみれば、いきなり「まだ間に合う!夏までに痩せるなら、○○式エクササイズダイエット!」と売り込まれても、上記のような様々な疑問は解決していないので、普通はまだまだ商品・サービスを買うには至らないことは、簡単に想像できますよね?
人は買うことは好きだが、売り込まれることが嫌い!?
あなたはショッピングをするのは好きですか?
よく、バーゲンセールで人だかりができるように、多くの人は商品・サービスを買うことが大好きです。
でも、人は、商品・サービスを他人から売り込まれるのは大嫌いなんです(もちろん、人によって、売り込まれるのが大好きなマゾヒストのような人もいますが、、、)
例えば、アパレルショップに入っていった時、店員さんがしつこく話しかけてきて、洋服を進めてきたら、ちょっと嫌ですよね。
「自分でゆっくり洋服を見たいんだよ。わからないこと、聞きたいことが出てきた時、自分の方から話しかけるから、今はほっといてくれよ!」
と思ってしまいますよね?
つまり、どんなにそのお店に並ぶ洋服(商品)に興味があったとしても、人は自分のペースで、自分自身で洋服(商品)を選びたいのです。
インターネット上に、見込み客の悩みや願望を解決に導くためのコンテンツを配置する
コンテンツマーケティングとは、インターネット上にあなたの見込み客が抱くであろう疑問や願望を解決するためのコンテンツ(主にブログ記事)を配置することにより、見込み客の興味を惹きつけ、信頼を獲得し、最終的に商品・サービスの購入につなげるための取り組みです。
つまり、コンテンツマーケティングとは、いきなり商品・サービスを売るのではなく、まずは価値(疑問や願望の解決策)をコンテンツ(主にブログ記事)にして提供し、見込み客の興味・関心、信頼を勝ち取り、その上で、商品・サービスを買ってもらうためのビジネス戦略なのです。
人を動かすものは言葉
恐怖、痛み、喜び、悲しみなどの様々な感情を持つ人間は言葉を見たり聞いたりすることによって感情が動かされ、具体的に行動をします。
例えば、街あなたがを歩いていて、お腹が空いてどうしようもない時に、
「腹ペコのあなたを満足させる。300gのボリュームのジューシーハンバーグが今なら800円で食べられます!」
という看板を見たら「食べたい!」という欲求が湧いてきて、そのお店に行こうと思う確率は高まりますよね?
このように、人は言葉によって何らかの感情が動かされれば、商品・サービスの購買につながるような行動を起こす可能性が高くなるのです。
だから、コンテンツ・マーケティング、すなわち、あなたの見込み客や顧客にとって役立つコンテンツを先に提供することは、あなたの商品・サービスに対する需要を生み出すことにつながり、その後、あなたの商品・サービスを売りやすくなるのです。
そして、そのためには、ブログ記事を中心とした記事を書くこと。つまり、良質なコンテンツを作り続けることが必要不可欠なのです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、コンテンツマーケティングに関する理解は深まったでしょうか?
それではいよいよ、「コンテンツマーケティングを成功させるための記事を書くための12ステップ」を紹介したいと思います。
この12ステップに沿って記事を書くことによって、記事を書く苦労から解放されて、もっと楽に記事が書けるようになるでしょう。
是非、活用してみてください。
ステップ1:コンテンツ(記事)で達成したい目標を明確にする
あなたが、その記事を書くことの目標は何でしょうか?
資料請求をしてもらうことでしょうか?
それとも商品・サービスを直接購入してもらうことでしょうか?
または、お店に来店してもらうことでしょうか?
まずは記事を書くことによって、あなた自身が何を達成しようとしているのかというゴールを明確にしていきましょう。
どんな仕事でも共通することですが、明確な目的地がなければ、どんなに一生懸命に努力しても、その目的地にたどり着ける可能性は低くなってしまいます。
ですので、まずは何はともあれ、記事を書くことによって達成したい目標を明確にしていきましょう。
ステップ2:アイディアをメッセージにする
アイディアとは、あなたが書く文章の読み手にとっての贈り物です。
例えば、「いくつもの仕事を抱えていて、全く終わらない・・・」と悩んでいる人に対して、
「誰にも邪魔されない朝の1時間で、その日にやるべきタスクをA4のノートに全て書き出そう」
というアイディアを示すことは、読み手の人生を変えるきっかけになるかもしれません。
あなたがこれから書こうとする文章の中に、読み手に何らかの気づきを与えられるようなアイディアが含まれているかどうかを常に、自問自答するようにしましょう。
そして、何度も自問自答して、見直したアイディアを明確なメッセージとして表現していきましょう。
ステップ3:メッセージを裏付けるデータや事例を探す
読み手に役立つアイディアを表現したメッセージを明確にしたら今度は、そのメッセージを裏付ける信頼できる情報を集めていきます。
事例、データ、実話、逸話、タイムリーなニュース、引用できるストーリー、自分自身の経験などで、メッセージを強力にバックアップしていきましょう。
メッセージを裏付けるデータや事例、そして、自分自身の経験を探す時は、自分自身にこのように問いかけてみるといいでしょう。
- この問題を数値化している調査はあるだろうか?
- この問題に対して、誰が大失敗または大成功した経験を持つのだろうか?
- そういった人たちと連絡を取り、直接話を聞くことはできるだろうか?
- 自分自身の経験はどうだろうか?
名探偵が犯人を見つけ出すために地道な証拠を集めていくように、自分自身のアイディアを表現したメッセージを裏付けるようなデータや事例を示していきましょう。
ステップ4:文章を整理・構成する
メッセージを明確にして、それを裏付ける材料を集めたら、今度はそれを読み手に伝えやすいカタチで整理・構成していきましょう。
例えば、リスト形式にする、ハウツーガイドにする、ストーリー形式にする、インタビュー形式にするなど、メッセージの伝え方を工夫していきましょう。
文章を整理・構成する時のポイントは、読み手にとっての読みやすさにあります。
相手の立場に立って、文章の読みやすさをチェックしていきましょう。
ステップ5:「たったひとり」に向けて書く
メッセージは不特定多数に届けようと思えば思うほど逆に、届かなくなってしまうという性質があります。
例えば、あなたは「みなさん〜」と呼ばれるのと「○○さん〜」と呼ばれるのでは、どちらが自分に対して直接、話しかけられていると感じますか?
「○○さん〜」の方ですよね?
だからこそ、あなたが書くメッセージ、文章によって助けたいと思う「たったひとり」の人物を想像して、文章を書いていく必要があるのです。
そして、「たったひとり」の人物に向けて文章を書くためのコツは”みなさん”、”彼ら”、”人々”ではなく”あなた”という言葉を使って文章を書くことにあります。
本当は「○○さん」というように直接、相手の名前を書く方がより伝わるのですが、個個別に主語を変えることは難しいので、たくさんの人にメッセージを届ける場合には、誰にも共通する”あなた”という言葉を使っていきましょう。
ステップ6:「見苦しい第1稿」を書く
まずは、文法や読みやすさ、誤字脱字など、一切気にせずに自分の伝えたいメッセージを書き出していきましょう。
この段階のポイントは「文章を書く作業」と「文章を編集する作業」とを分けることです。
この段階では、文章の言い回しや誤字脱字を気にせずに、どんどん文章を書いていきましょう。
この段階はとにかく、文章を書く勢いが大切なのです。
すべては後から編集するので、この段階では、伝えたいことのすべてを書き出していきましょう。
自分自身の文章、そして、その文章を読む相手に敬意を払って、文章を編集するのはこの後の工程でしっかりと行いますので、気にせずに文章を書き出していきましょう。
ステップ7:時間を置く
「見苦しい第1稿」を書いたら文章を改善するための第2稿に入る前に、一定時間を置く必要があります。
どれくらいの時間を置くかはあなた次第ですが、基準としては1日を目安にするといいでしょう。
なぜ、時間を置く必要があるかというと、考えを熟成させる期間が必要だからです。
あなたも一度は経験があるかもしれませんが、これは夜にラブレターを書いていて、朝起きてそれを読んでみたら、とても恥ずかしい思いをしたということに似ています。
熱中して文章を書いている時は気づかないことでも、一定の時間を置いて客観的に見ることによって、たくさんのことに気づくことができます。
ただし、どんな仕事でも締め切りがあるように、もちろん、文章を書くことにも締め切りがあることを忘れてはいけません。
常に、一つの文章を書き上げるのに使える時間は限られているので、1日の時間を置くことが難しい場合は、最低でも1時間ぐらいは気分転換にコーヒーを飲みに行って、熱くなった思考を休めて、クールダウンさせていくことが必要です。
ステップ8:書き直す
どんな文章でも、それを読む相手が存在します。
よく「文章は自分の思うがままに書きなさい」と言う人がいますが、これはとんでもないことです。
そんな文章を読まされる方の立場に立ったら、誰が自分勝手に書かれた文章を読みたいと思うでしょうか?
そんな文章、わざわざ読みたくないですよね?
ですので、まだまだ混乱状態の頭で書かれた文章は一度、読み手のことを考えながら、丁寧に整えていく必要があるのです。
この作業のポイントは、あなたの文章を読む相手を頭の中で思い浮かべて、自分と相手の立場を入れ替えることを想像しながら、文章を整えていくことにあります。
そうすることによって、自分で書いた文章を客観視することができるようになるので、誤字脱字、回りくどい表現、分かりにくい言い回しなどに気づくことができるのです。
ステップ9:効果的な見出し(キャッチコピー)を書く
あなたは見出し(キャッチコピー)を書くことに、どれだけの時間をかけていますか?
多くの人は、文章の本文を書くことで力尽きて、適当に見出し(キャッチコピー)を書いていますが、見出し(キャッチコピー)は、本文以上に重要な要素であることを心に刻み込んでください。
見出し(キャッチコピー)を適当に書くなんて言語道断です。
あなたは新聞や雑誌を読む時、どの部分から読みますか?
普通は見出し(キャッチコピー)ですよね?
そして、見出し(キャッチコピー)がつまらないものだったり、自分とは関係ないものだと感じたら、見出し(キャッチコピー)の後に続く本文を読もうとは思わないですよね?
この事実こそが、本文以上に見出し(キャッチコピー)を書くことに時間と労力をかけるべき理由なのです。
見出し(キャッチコピー)で失敗してしまえば、あなたがどんなに心を込めて本文を書いたとしても、その文章は決して読まれることはないのですから。
ステップ10:誰かに文章をレビューしてもらう
可能であれば、自分が書いた文章は、世の中に出す前に、知識と経験を持つ第三者に見てもらうといいでしょう。
読み手に影響を与えることができるような文章を書くためには、下記の3つが必要不可欠と言われています。
1.大量のインプット
2.大量のアウトプット
3.大量のフィードバック
1と2は自分一人でもできますが、3は他人を必要とします。
可能であれば、しっかりと文章を書くトレーニングを積んでおり、実際にたくさんの文章を書いているメンターを見つけ出して、彼ら彼女らに自分が書いた文章をレビューをしてもらって、適切なフィードバックを受けるようにしましょう。
自分では決して気がつくことができないような点について、適切な改善のためのアドバイスをもらうことができます。
ステップ11:最後にもう一度、全体の文章の読みやすさを確認する
最後にもう一度、相手の立場に立って、下記のようなことを自己評価していきましょう。
- 興味を持ってもらえるだろうか?
- 魅力的なアイディアがあるだろうか?
- 読みやすい文章になっているだろうか?
- ダラダラと長い文章になっていないだろうか?
- 逆に、文章を短くすることにこだわり過ぎて、必要な文章が不足していないだろうか?
このステップでのポイントは、とにかく自分の視点、興味・関心ではなく、読み手の視点、興味・関心を想像しながら確認していくことにあります。
ステップ12.発表・公開する
最後に、相手があなたの文章を読み終えた後、何をしてほしいのかを明確に言葉にして、文章を発表・公開していきましょう。
例えば、
・商品・サービスを買って欲しいのか?
・資料請求の申し込みをして欲しいのか?
・店舗に来店して欲しいのか?
・会員登録して欲しいのか?
を明確にして、それを具体的な文章にして、呼びかけていきましょう。
読者とのダンスでは、音楽が止まった時にパートナーをダンスフロアの真ん中で、居心地悪く立たせたままにしてはいけません。
最後の最後まで、読み手をエスコートする必要があるのです。
まとめ
以上、「コンテンツマーケティングを成功させるための記事を書くための12ステップ」を紹介いたしました。
武道やスポーツには基本の型があるように、記事を書くことにも基本の型があります。
この12ステップはプロのライターも活用している基本の型になりますので、あなたのコンテンツマーケティングを成功させるためにも、どんどん使い倒していってください。
もちろん、記事の書き方はこの12ステップ以外にもたくさんありますが、この12ステップは極めてシンプルで実践しやすいものですので、まずはこの12ステップに従って文章を書いてみてください。
それを続けているうちに、いとも簡単に文章が書けるようになっていることにきっと、あなたは驚くことでしょう。