セールスレターを書く前にすべきこと

今回は、私の座右の書の1つである「究極のセールスレター シンプルだけど、一生役に立つ!お客様の心をわしづかみにするためのバイブル(ダン・ケネディ著)」の中から「書く前に書く前にするべきこと」について、ポイントを紹介したいと思います。

少々、長いですが下記の文章を読んでみてください。

結果を出すセールスレターを書く才能は誰にでもある、と私が強く信じているのは、次の二つの基本的な理由からだ。

ひとつめは、あなたのビジネス・商品・サービス、そして顧客について、他の誰よりもよく知っているのはあなただから。それだけの知識を得るのは並大抵のことではない。その知識があれば、書くのは簡単。

もし私や他のフリーランスのライターがセールスレターを書くとしたら、まず書く以前にそれだけの知識を得ることに最善を尽くさなくてはいけない。それには膨大な時間や努力やエネルギーが必要で、それでもなお、あなたが自分で選んだビジネス分野で身につけた、深い知識や経験からくる直感的洞察力とまったく同レベルのものを身につけられるわけではない。

これはすごい強みであり、この本の読者であるあなたにはすでにそれがある。

二つめは、私自身の経験から言って、本当に誰にでも身につけられるから。私は大卒ではなく高卒だ。どこかの効果く代理店で見習いとして働き、ベテランの先輩からコピーの書き方を学びつつ、社内の出世階段を自力で上った、などという経験もない。それどころか、コピーを書いて最初にお金をもらったのはまだ高校の最終学年にいたときで、その二年後には自分で広告代理店を始めた。広告に関連のある経験も教育もなしにだ。

「究極のセールスレター シンプルだけど、一生役に立つ!お客様の心をわしづかみにするためのバイブル(ダン・ケネディ著)」P.20-21から引用

私はこの本を最初に読んだ時、この文章に凄く励まされました。

著者のダン・S・ケネディ氏は今や凄い人物です。

でも、そんな人物であってもルーキーの時代があり、様々な挑戦や失敗、そしてたくさんの試行錯誤を経て成功を勝ち取っているのです。

考えてみたら当たり前ですが、最初から赤丸急上昇の人物なんていませんよね?

また、この文章を読むとセールスレターを書くためには、あなた自身が今すでに持っているビジネス・商品・サービス、そして、顧客に関する知識がいかに重要かが分かります。

セールスレターを書く作業とは、芸術的な作品を生み出すようなものではなく、ビジネス・商品・サービス、そしてその顧客と徹底的に向き合い、それを適切につなぎ合わせるための文章の書き方であることがよく分かります。

そう考えると自分にも絶対にできるし、もちろん、あなたにも絶対にできるという勇気が湧いてきます。

セールスレターを書くために、あなたがすべきこととは?

さて、セールスレターを書くために具体的に、何をすればいいのでしょうか?

本の中では、こんなふうに紹介されています。

この本のような書物を手に入れて貪るように読み、手元において手引として使った。この本のようにステップを踏んだ実践的なものがあったら良かったのにとは思うが、それでも当時もいまもいい本は他にもたくさんある。

自分自身の洞察力・直観力・観察力・常識を信じた。

セールスと「伝える」ということについて自分で知っていること(そして新たに気づいて行ったこと)を、文章でセールスしたり伝えたりすることに置き換えた。

広告・ダイレクトメール・セールスレターのサンプルを集めて、膨大な「アイディアファイル」を作った。プロをこれを「借用ファイル(swipe files)」と呼び、その名のとおり、アイデアを借用するために使う。レターを書くのに独創性はあまりいらない。アイデア、テーマ、言葉や言い回しをうまく使い回して組み立て直せれば十分だ。

「究極のセールスレター シンプルだけど、一生役に立つ!お客様の心をわしづかみにするためのバイブル(ダン・ケネディ著)」P.21-22から引用

このアドバイスの中で、私が特に重要だと思うのが「セールスレターを書くのに独創性はあまりいらない」というところです。

セールスレターを書く作業は、小説やエッセイなどを書く作業とは全く別物です。

セールスレターを書くためには商品と見込み客・顧客と真剣に向き合って、その2つをつなぐための文章を書くために「借用ファイル(swipe files)」を活用することが大事なのです。

つまり、セールスレターを書くためには独創性(クリエイティビティ)というよりもむしろ、適切に繋ぎあわせる力(コレクティブ)の方が強く求められるというわけです。

ぜひ、試行錯誤する場面もあるかと思いますが、楽しみながらセールスレターを書くことに挑戦していきましょう。