あなたは毎日、一生懸命になって仕事をしていても、こんな問題ばかりが気になりますよね?
- 売り上げが上がらない・・・
- 集客ができない・・・
- 商品・サービスが差別化できない・・・
- 従業員が働かない・・・
- 資金が減ってきた・・・
こんなふうに、問題を挙げればキリがないですよね?
目の前の問題について考えれば考えるほど、迷宮の中に迷い込んでしまった感覚に襲われてしまいますよね?
でも、下記のようなP.Fドラッカーの言葉にあるように、問題に囚われていては、いつまで経っても成果を上げることはできません。
問題の解決によって得られるものは、通常の状態に戻すことだけである。せいぜい、成果をあげる能力に対する妨げを取り除くだけである。成果そのものは、機会の開拓によってのみ得ることができる。
創造する経営者(ピーター・F・ドラッカー (著), 上田 惇生 (著),発行所:ダイヤモンド社 6頁より引用)
今の問題だらけの状況から、本気で脱出したいのなら、あなたは意識的に視点を変える必要があります。
機会を開拓する方法
では、どうやって、問題だらけの日常の中で、機会を開拓することができるのか?
それは、仕事の「効率」ばかりでなく「成果」に注目することです。
例えば、あなたがラーメン屋さんをやっていて、売り上げがあがらないという問題を抱えていたとします。
そこで、あなたは集客用のチラシを作って、駅前で一生懸命になって配りました。
しかし、売り上げは全然上がりません。
こんなに一生懸命になって集客を頑張っているのに一体、なぜなんでしょうか?
原因はこれです。
「売り上げ」を分解すると下記のような式になります。
売り上げ=客数×単価
売り上げが上がらない原因を詳細に分析したところ、実はこの店の売り上げが上がらない真の原因は、客単価が低いことにありました。
あなたが売り上げを上げるためにやるべきことは、客数アップのためにチラシを巻くことではなく、客単価をアップさせることにあったのです。
つまり、重要なことは、いかに効率的に仕事を行うかではなく、いかになすべき仕事を見つけ、いかにそこに資源と活動を集中するかということにあるのです。
このラーメン屋さんの例で言えば、ラーメンの客単価をアップさせる方法は、下記のようにたくさん考えられますので、そこに限られた資源と活動を集中することが必要なのです。
- 価値の高さを伝える
- 松竹梅
- 特別扱い
- カスタマイズ
- 限定
- 品質を高める
まとめ
ビジネスを継続させるには、利益が必要ですよね?
利益とは「価値ある提案」において、あなた独自の貢献、あるいは少なくともライバルと差別化された貢献を行うことによってはじめて、手にすることができるものです。
そして、「何が価値ある提案か」を決めるのは、あなたではありません。
それを決定するのは、市場にいる顧客たちです。
利益を得るには市場にいる人々が価値があると認識し、進んで対価を支払おうとする商品・サービスを提供することに尽きるのです。
だから、毎日、問題だらけだとしても「価値のある提案」をするために「なすべき仕事」を見つけるための時間を確保して一度、「なすべき仕事」を見つけたら、それに真摯に取り組んでいきましょう。
本当の成果はそうした小さな習慣から生まれるのです。